施工事例

四日市市にて保険調査立ち合い

2026.02.21

いつもご覧いただき、ありがとうございます
今回の記事は、先日の強風被害に遭われた施主様のご依頼で保険会社からの第三者機関による屋根調査があるので、立会いと説明を
聞いてほしいと依頼を受けての現場です

1. はじめに:強風被害による屋根修理の現場から

先日、ある施主様からのご依頼で、強風被害を受けたカラーベスト屋根の保険対応工事を行いました。昨今の異常気象により、台風や突風による屋根被害は年々増加傾向にあります。今回のご依頼も「庭に屋根のかけらが落ちていた」「強風の翌日から雨樋の調子がおかしい」というご相談がきっかけでした。

今回のケースでは、保険会社から委託された保険調査員(鑑定人)が現地を訪れることになり、私たち施工業者も調査に立ち会わせていただきました。保険調査員の視点は非常に細やかであり、専門業者である私たちにとっても、改めて学ぶべき点や新しい発見が多くありました。

調査後、被害状況を詳細にまとめた資料を作成し、保険会社への提出をサポートいたしました。保険対応の工事は、通常の工事に比べて書類作成や写真撮影などの手間がかかりますが、その分、施主様の金銭的負担を大幅に軽減できるため、非常に意義のある仕事です。

本記事では、この実体験をもとに、カラーベスト屋根の強風被害の特徴、火災保険適用の条件、そして具体的な申請の流れについて、専門的な視点から詳しく解説していきます。もし今、屋根の被害にお悩みの方がいらっしゃれば、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

2. カラーベスト(スレート)屋根とは?その特徴と弱点

日本国内の住宅で最も普及している屋根材の一つが「カラーベスト」です。「スレート屋根」や「コロニアル」とも呼ばれますが、これらは基本的に同じセメント系の薄型屋根材を指します。

カラーベストのメリット

カラーベストは軽量で耐震性が高く、施工費用も比較的安価であることから、多くの新築住宅で採用されてきました。色やデザインのバリエーションも豊富で、どんな外観の家にも合わせやすいのが特徴です。

経年劣化と自然災害への脆弱性

一方で、カラーベストには厚みが約5mm程度と薄いという特徴があります。そのため、経年劣化により塗膜が剥がれて吸水しやすくなると、ひび割れや反りが発生しやすくなります。耐久年数は一般的に20年〜30年程度と言われていますが、定期的な塗装メンテナンスを行っていない場合、強風や飛来物などの外的衝撃に対して脆くなってしまうことがあります。

3. 強風被害の実態と見逃せない症状

「強風被害」といっても、屋根全体が吹き飛ぶような甚大な被害だけではありません。むしろ、地上からは見えにくい「小さな被害」こそが、後の雨漏りや建物腐食の大きな原因となります。以下のような症状が見られる場合、強風による「風災」である可能性が高いと言えます。

① 屋根材の割れ・欠け

強風によって飛来物が屋根に衝突し、カラーベストが割れたり欠けたりするケースです。特に棟板金(屋根の頂上にある金属部分)周辺や、軒先部分は風の影響を受けやすく、被害が集中する傾向にあります。

② 屋根材の浮き・剥がれ

瞬間的な突風により、屋根材の下に風が入り込み、内側からの圧力でカラーベストが持ち上げられてしまうことがあります。一度浮いてしまった屋根材は、次の強風で簡単に飛ばされてしまう危険性があります。また、釘が浮いてしまうことで防水シート(ルーフィング)に穴が開き、雨漏りの直接的な原因となります。

③ 棟板金の飛散・変形

屋根の頂点を覆っている金属板(棟板金)は、風の影響を最も強く受ける箇所です。固定している釘が経年劣化で緩んでいるところに強風が吹くと、板金ごと捲れ上がったり、変形したり、最悪の場合は庭や近隣へ飛散してしまう事故につながります。

4. 火災保険が適用される「風災」の条件とは

多くの火災保険には、火災だけでなく「風災・雪災・雹(ひょう)災」に対する補償が含まれています。しかし、屋根が壊れれば必ず保険が降りるわけではありません。適用されるには、いくつかの重要な条件があります。

条件1:自然災害が原因であること

最大にして最も重要な条件は、被害の原因が「経年劣化」ではなく「自然災害(強風など)」であると認められることです。単に古くなって割れただけでは保険の対象にはなりません。「いつの台風で」「どの強風で」被害を受けたのかという因果関係の証明が求められます。

条件2:補償対象外の金額(免責金額)の設定

ご加入の保険プランによっては、「損害額が20万円以上でないと対象にならない」といった「20万円フランチャイズ方式」や、損害額から数万円を差し引いて支払われる「免責金額」が設定されている場合があります。最近の保険では免責なしのプランも増えていますが、事前に証券を確認しておく必要があります。

条件3:被害発生から3年以内であること

保険法により、保険金の請求期限は被害発生から3年と定められています。被害に気づかずに放置し、3年以上経過してしまうと、たとえ自然災害が原因であっても請求権が消滅してしまいます。そのため、台風の後はできるだけ早く点検を行うことが推奨されます。

5. 保険対応工事の流れ:相談から完工まで

私たちが実際に行っている保険対応工事の標準的な流れをご紹介します。専門的な手続きが必要な場面もありますが、基本的には業者がサポートいたしますのでご安心ください。

  1. 現地調査・被害状況の確認
    まずは専門業者が屋根に上がり、被害状況を詳細に確認します。この際、被害箇所だけでなく屋根全体の健康状態もチェックします。
  2. 見積書・被害状況報告書の作成
    保険申請に必要な「修理見積書」と、被害箇所を撮影した「写真台帳(被害状況報告書)」を作成します。これは保険会社に提出する最も重要な証拠書類となります。
  3. 保険会社への事故連絡・書類送付
    施主様から保険会社の事故受付窓口へ連絡を入れていただきます。「いつ」「どのような被害があったか」を伝え、その後、作成した書類を郵送またはWebで提出します。
  4. 保険調査員(鑑定人)による現地調査
    提出された書類の内容や被害額の規模によっては、第三者機関の保険調査員が派遣されます。(※ここが今回の重要ポイントです)
  5. 保険金の確定・入金
    調査結果に基づき、保険会社による審査が行われ、認定されれば指定口座に保険金が支払われます。
  6. 工事契約・着工
    保険金の額が確定した後、工事内容を最終調整し、契約・着工となります。

6. 現場レポート:保険調査員の調査方法と立ち会いの重要性

先日の現場でも、保険調査員(鑑定人)の立ち会い調査が行われました。このプロセスは、保険申請の成否を分ける非常に重要な場面です。

保険調査員の視点とは?

調査員の方は、建築の知識を持ったプロフェッショナルです。彼らの目的は「申請内容に虚偽がないか」「被害額が妥当か」「原因が本当に自然災害か」を中立的な立場で見極めることです。調査方法は多岐にわたり、屋根に直接登って確認する場合もあれば、高所カメラやドローンを使用する場合もあります。

私たち業者が立ち会う理由

施主様だけで調査に対応するのは不安が伴いますし、専門的な質問に答えるのは困難です。私たち施工業者が立ち会うことで、以下のようなメリットがあります。

  • 技術的な説明の補足:「なぜこの部材まで交換が必要なのか」という施工上の根拠を、プロ対プロの会話で説明できます。
  • 見落としの防止:調査員が見落としがちな微細な被害箇所を、その場で指摘し確認してもらうことができます。
  • 安心感の提供:調査員とのやり取りを私たちがサポートすることで、施主様の精神的な負担を軽減します。

今回の現場でも、調査員の方と細部まで確認し合うことで、当初の写真だけでは伝わりきらなかった被害の深刻さを正しく認識していただくことができました。

7. 保険申請を成功させるための重要ポイント

保険申請をスムーズに進め、適切な補償を受けるためには、いくつかのコツがあります。

① 被害写真を多角的に撮る

写真は「証拠」そのものです。被害箇所のアップだけでなく、屋根全体の写真、方角がわかる写真、メジャーを当てて大きさがわかる写真など、第三者が見ても状況が即座に理解できる資料作りが必須です。

② 「経年劣化」と「自然災害」を明確に区別する

保険会社は経年劣化による修理費用は支払いません。そのため、申請書類では「どの部分が風災によるものか」を論理的に説明する必要があります。私たち専門業者は、破損の断面の新しさや、飛来物の痕跡などから、災害による被害であることを客観的に証明する資料を作成します。

③ 信頼できる業者を選ぶ

残念なことに、「絶対に保険金がおります」「保険金でリフォームしましょう」と甘い言葉で勧誘し、高額な手数料を請求する悪徳業者も存在します。地元の実績ある業者や、保険申請のサポート経験が豊富な業者を選ぶことが、トラブル回避の第一歩です。

8. 実際の工事手順:安心・安全な施工のために

保険申請が通り、いよいよ工事が始まります。カラーベスト屋根の補修工事は、一般的に以下のような手順で進められます。

Step 1:足場の設置と養生

安全な作業と、近隣への飛散防止のために足場を組みます。メッシュシートで家全体を覆い、ホコリや部材の落下を防ぎます。

Step 2:既存屋根材の撤去(または調整)

部分補修の場合は割れたスレートを慎重に取り除きます。葺き替えの場合は全て撤去しますが、最近では既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる「カバー工法」も一般的です。今回の現場では、被害箇所周辺の部分交換と、棟板金の全交換を行いました。

Step 3:下地の補修・防水シートの施工

屋根材の下にある野地板(のじいた)や防水シートに損傷がないか確認します。雨漏りを防ぐための最も重要な工程です。必要に応じて防水シートを新しく張り替えます。

Step 4:新規屋根材・板金の取り付け

新しいカラーベストや板金を取り付けます。強風対策として、従来よりも釘の本数を増やしたり、強度の高いステンレス製のビスを使用したりするなど、再発防止策を講じます。

Step 5:完了検査・足場解体

施工漏れがないか最終チェックを行い、施主様にもご確認いただいた上で足場を解体します。最後に清掃を行い、工事完了となります。

9. よくある質問(Q&A)

保険を使うと翌年の保険料が上がりますか?
 いいえ、上がりません。自動車保険には等級制度があり、事故を起こすと保険料が上がりますが、火災保険にはそのような制度はありません。何度使っても保険料は変わらないため、正当な被害であれば申請することをお勧めします。
見積もり額よりも保険金が少なかった場合はどうなりますか?
 保険金が減額認定されるケースもあります。その場合は、①認定された金額の範囲内で工事内容を見直す、②不足分を自己負担して希望通りの工事を行う、のいずれかを選択していただきます。工事契約は保険金額が確定した後に行うのが一般的ですのでご安心ください。
自分でも申請できますか?
 申請自体は契約者ご本人様が行うものですが、専門的な「見積書」や「被害状況写真」の用意は個人では非常に困難です。また、屋根に登る行為は大変危険ですので、資料作成は必ず専門業者にお任せください。

10. おわりに:住まいの安心を守るために

今回ご紹介したように、カラーベスト屋根の強風被害は、適切な手順を踏めば火災保険を活用して修理することが可能です。私たちにとって、保険対応の工事は書類作成などの事務作業が多く、手間がかかる仕事であることは事実です。

しかし、その手間を惜しまず丁寧に対応することで、施主様の金銭的なご負担を減らし、「安心して住める家」を取り戻すお手伝いができることは、私たち施工業者にとって何よりの喜びです。強風の後に「屋根の色が変わった気がする」「庭に何か落ちていた」といった些細な変化に気づいたら、それはお住まいからのSOSサインかもしれません。

「少し気になるけれど、業者を呼ぶほどでもないかな?」

そう思われた時こそ、お気軽にご相談ください。現地調査から保険申請のサポート、そして確実な施工まで、私たちが責任を持って対応させていただきます。

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